書評『毎日15分自分と向き合えば、「欲しい結果」がついてくる』池田潤 著
<引用>
何かを始めようとするときに、「自分なんかが」と思ってしまう。欲しいものも、やりたいことも、自分にはふさわしくないのだと諦めてしまう。
いままで、否定されたり、責められたり、自分の価値や可能性を見てもらえなかった場合、許可を出すことへの抵抗を感じることがあります。遠慮して、自己卑下して、自分を責めてしまう。
でも、もうそれはやめていい。自分が自分を許してやること。人から責められていると思うことも、実は、自分が自分を責めているから、人から責められていると感じているだけかもしれません。
もっともっと、自分の好きなように生きていい。いままでは、おとなしくしていることで、自分を抑えつけることで、周りに気を遣っていたかもしれません。
いいんです。全部OKです。全部、やっていい。誰の許可もいりません。誰かに止められても、無視。自分の人生なんだから。好きなことをしていて、誰かにやいやい言われても、無視。
誰も、責任なんて取ってくれないのだから。自分が誰かに遠慮して好きなことをやらないでいたら、その責任を取るのは自分。
周りはやいやい言いますが、本気でこちらのことなんて考えていません。
そういう人のために、自分の人生を、一度しかないこの瞬間を、犠牲にする必要はありません。嫌われたって構わない。嫌われることを怖れて、自分を卑下 、責めて、抑えつけなくていい。自分は最高だと、言っていい。自分には価値があると、思っていい。
自分は素晴らしいと認めたとき、自分には価値があると認めたとき、その思いに見合った結果がやって来ます。
<書評>
人に意見を聞いた場合、何らかのアドバイスをもらうことはできます。
そのアドバイスに従って行動をした場合も、アドバイスに従わなかった場合も、発生する結果について責任を負うのは自分自身です。アドバイスをくれた人ではありません。
そこでそのアドバイスに従った結果、うまくいかなかったからといって、その相手を責めるのは筋違いでしょう。アドバイスを採用すると決断して、実行することに対する選択権は自分が持っていたのですから。
アドバイスに従ってうまくいかなかったなら、まだ、「そういうこともある」と、自分の気を鎮めやすいかもしれません。
問題は、自分にかけられる言葉が、アドバイスではなく、否定や批判、非難などの場合ですね。
これらの言葉が自分に及ぼす力は、アドバイスの場合よりも強いものになりがちです。「〇〇したらいけないんだ」とか、「〇〇すると嫌われてしまう」というふうに無意識のうちに自分の中に強く意識付けされます。
他者の言葉で萎縮してしまうと、それは、その見えない言葉の鎖で自分自身をがんじがらめに縛ってしまうことになります。従って、普段であれば自然な行動も、著しく制限されることに繋がります。
そのようにして、他者から嫌われないようにして、自分を出すことを抑えながら生活したとしましょう。そんな状態でいても、楽しいわけがありませんよね。
ここでも考えないといけないのは、自分で自分の体を縛って行動を制限することを「選択した」のは、結局のところ、自分だということです。他者から強く言われたから?でも、「選択した」のは自分だということです。選択して、行動したのは自分なのだから、やはり他者を責めたところでどうしようもありません。
自分を批判した他者に、自分の「楽しくない生活」の責任を求めることもできません。いくら自分の中で「自分がこうなったのはアイツのせいだ!」というはらわたの煮えくり返るような激情が渦巻いていたとしても、です。
身動きがとれず、暗い気持ちを抱えて過ごす時間も、蝶のようにひらひらと身軽で、明るく楽しい気持ちで過ごす時間も、同じく人生の中の一部です。
だとしたら、明るく楽しい気持ちで過ごす時間が長い方が良いですよね。
自分を縛った見えない言葉の鎖をほどくには、「自分自身に許可を与えること」が大切だと著者は述べています。
「遠慮しない許可」を、「自己卑下しない許可」を、「萎縮してしまわない許可」を、「やりたいことをやる許可」を、自分に与えてやろうということです。
ついでに、自分が「最高だと思う許可」を、自分には「価値があると思う許可」を、自分を「素晴らしいと思う許可」、それぞれの許可証も一緒に「自分で」「自分に」発行してしまいましょう。
全部やっていい、と言っても、私達は社会の中で集団生活を営んでいる以上、人に迷惑をかけるような行動はやはり慎むべきだと思います。(騒音とか)。でも、他者に迷惑のかからない個人レベルの行動なら、どんどん許可証を発行してやっていくべきだと思うのです。
私たちが生きるのは、他者の人生ではなく自分の人生です。
<今日の読書を行動に変えるための
個人的チャレンジシート>
1.この本を読んだ目的、ねらい
・今よりも成長するために、自分を振り返るための方法や問いについて学ぶ
2. 読んでよかったこと、感じたこと
・自分の中にあるネガティブな固定観念に気づくことの重要性を学べた
・ 自分を振り返るための問いについて学べた
3. この本を読んで、自分は今から何をするか
・自分のやりたいことに対する実行許可証を大量に発行してやる
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか
・「自分には価値がある」と、許可証無しでも
信じられるようになっている
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