書評『毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた!』井ノ上陽一 著

時間管理, 書評, 思考法・考え方, 習慣化

<引用>

コストパフォーマンス、いわゆるコスパを気にする人はたくさんいます。

「コスパ」を気にするということは、当然のことながらやはりお金を意識しているのでしょう。「自分が何を得られるのか」と「それにかかるお金はどれくらいか」ということを天秤にかけているのです。

時間においても、こういったパフォーマンスを意識しましょう。時間とその時間をつかって得られることを天秤にかけるべきです。

時間をやみくもに費やすだけでは、パフォーマンスは上がりません。パフォーマンスがいいものを、コツコツ続ける必要があります。コツコツ続けて得られるパフォーマンス、「コツパ」を意識してみましょう。

コツコツ続けてパフォーマンスがいいもの、コツパが高いものを選べなければ、いくら時間をコツコツ積み重ねたところで、得られるリターンが少ない(コツパが低い)という結果になってしまいます。

コツパがいいものには、

・コツコツ家計簿→プライベートのお金の流れが見えてくる

・コツコツランニング→病気をはねのける体力がつく

・コツコツストレッチ→体が柔らかくなり調子がよくなる

・コツコツ読書→すべてがアタリとはいえないが、アタリ本

 (10冊に1冊くらいの確率)に出会えたときの成果が大きい

・コツコツ勉強→勉強も少しずつ継続したほうが成果につながる

・コツコツ掃除→常にきれいな状態を保て、ストレスがなくなる

 などがあります。

「続けたほうがいいと思われていること」「続けていること自体が評価されること」に時間を投資してみましょう。

そして、じつは誰もがコツコツと、今この瞬間も時間をつかいつづけています。

コツパを意識するなら、日々の時間のつかい方、そして一瞬を大事にしていかなければいけません。

お金は簡単に成果が出るものもありますが、時間はそうそう簡単に成果にはつながりません。成果が出るまでコツコツやることが大事なのです。

<書評>

「コツパ」という考え方が面白いと思いました。費やしたお金に対して何を得られるかが「コスパ」であるのに対して、「コツパ」は費やした時間に対して何を得られるか。

行き当たりばったりの行動では「コツパ」は高まりません。将来的にリターンを得ることを考えるなら、やはり継続することで効果のでる行動をとることが「コツパ」を良くするために必要だと思います。

ただ、ここにも書かれている通り、ひとつ大きな問題があります。コツコツ継続して積み重ねていくタイプの行動が「コツパ」を上げる行動としては向いていますが、その積み重ねた行動の成果が実感できるまでに時間がかかってしまうということです。

つまり「コツパ」の良いものは「遅効性」なのです。成果をなかなか実感できないために、おそらく多くの人が、自分のためにやろうと決めた行動を習慣化できる前に挫折して、やめてしまうのではないかと思います。

このブログは現在かろうじて2カ月ほど続いていますが、私もこれまでいろいろなことの習慣化に挑戦して、そして何度も挫折してきています。

自分の中での優先度を上げて、2カ月ブログを書き続けて、ようやく「書かないと落ち着かない」と感じる程度のレベルにはなってきたように思います。

自転車に例えると、最初、重いペダルをよっこらしょ、とこぎだして、最近ようやく、ペダルをこぐ力を少し小さくしても、前に進めるようになってきたかもしれない、というところです。呼吸をするのと同じレベルまで何の苦労もなく、当たり前に書けるようになるには、まだまだ鍛錬が必要です。

それでも、たった2カ月間ブログを書き続けただけでも、自分の中に小さな自信のようなものが芽生えているのが分かります。同時に、ここまで続けられていることで自分の成長を感じることができます。

多くの人が早い段階で挫折していってしまう「コツパ」の良い行動を、1カ月、3カ月、半年、1年、、、と続けていったらどうなるでしょうか?

何年か後に後ろを振り返った時に、誰も自分についてくることのできた人がおらず、気づけば「前人未踏」の地まで辿り着いていた、なんてことも起こり得るのかもしれません。

やはり目指すならそこですよね。コツコツと愚直な一歩の足跡を今日も残していきましょう。やり続ける、ということは、集荷した荷物をベルトコンベアに乗せるように単調な繰り返しですが、ベルトコンベアに乗せられた荷物はここから遥か遠く、遠くまで送り届けられるのです。

<今日の読書を行動に変えるための
個人的チャレンジシート>

1.この本を読んだ目的、ねらい

・ お金が増える、上手い時間の使い方を学ぶ

2. 読んでよかったこと、感じたこと

・「コツパ」という考え方を知ることができた

・情報収集のために「Feedly」が使えそうだと知ることができた

・自分と人の「めんどくさい」という感情が、時間効率化のバロメーターになることを学んだ

3. この本を読んで、自分は今から何をするか

・「コツパ」の良い行動をブログ以外にも広げて取り組んでいく

4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

・呼吸するのと同じくらいの負担でブログが書けるようになっている

・時間管理のスキルに習熟して、やりたいことにどんどん取り組めて、成果も出るようになっている。

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Posted by akaneko