書評『社長の心得』小宮一慶 著

アウトプット, 書評, 仕事術・働き方, 思考法・考え方

<引用>

考え方を行動に落とし込み、その行動の結果を評価する。

考え方はとても大切ですが、それが行動に落とし込まれない限り何も変わりません。思っているだけ、言っているだけではダメなのです。考え方は必要条件、十分条件は行動とその結果です。

社長は、社員の行動の結果を評価しなければなりません。社長自身も行動して結果を出してこそ評価されます。

良い本を読むことも、コツコツと努力することも、自分が会社での仕事を通じてできる社会貢献について考えることも、すべては「正しい考え方」を持つためのものです。それらは、行動に落とし込むことによってはじめて実現されます。評論家ではどうにもなりません。

孔子も、その人の言っていることだけでなく、やっていることを見て人を判断すると言っています。

強い組織を育てるためにはやはり、社員の全員が、正しい考え方を持ち、正しい生き方をし、行動に落とし込み、結果を出していけるようにすることです。

それが遠回りのようでいて、もっとも強力な、強い組織への近道です。

<書評>

誰かに対して、「やります!」と元気よく言ったはいいものの、結局できなくて、次にその人に会った時に進捗を聞かれるのが怖い。そんな経験をお持ちではないでしょうか?

私もそんな1人です。行動の中でも、インプットは頑張ってやっていたのですが、アウトプットの行動になると、全然できませんでした。

これは何でなんだろう?考えてみたところ、インプットとアウトプットでは、「面倒くささ」というか、かかる「労力」が段違いである、というのがあるように思いました。

アウトプットってメンドクサイんですよね。なにかしらのことを「自分で」考えて、そして考えたことを「人に対して働きかける形で」示さないといけません。

一方、インプットならば、基本的に自分1人の中で行動が完結してしまいます。本を読んだからといって、いちいち誰かに報告する必要もありません。これはアウトプットと比較して遥かにラクです。行動したのか、していないのかは、他者の目から見ては判別がつきません。

でも、他者からの目から見て判別がつかない、ということは「良い評価もされない」ということです。期待されているのは、例えば良い本を読んで良質のインプットを行ったというのならば、それがどんな良質のアウトプットを生み出すのか、ということです。

「他者を批判する側にはなるな、他者から批判される側にまわれ」みたいな言葉がありましたが、「有言不実行」はダメなのです。「不言実行」でも良いですが、「有言実行」が一番かっこいいし、人からの信頼も得られるように思います。言葉にも説得力が生まれます。

それが一般的に考えて「非常識」だと思われることであったとしても、やはり「行動」をしている人は活力に満ちていて、とても魅力的だと思います。

ちなみに私は「アウトプットメンドクサイ病」という病を患っており、そこからのリハビリの一環としてこのブログを書いています。

「眠い」、「今日は書くことがない」、「何も思いつかない」、「時間がない」、「忙しい」などといった、たくさんの言い訳達が、私の周りでモグラたたきのように、ピョコピョコと頭を出してきます。

それらを逐一、ピコピコハンマーで叩いていきながら、日々のリハビリを続けているところです。

例え少量でも、毎日コツコツと書いた記事は記録に残ります。そして、人に「これだけやりました」と示すことができます。それが小さな自身と、さらなる「行動」を生みます。

アウトプットの行動を続けていくことで、自分の考え方が、少しずつ良い方向に変わりつつあります。今よりももっと行動量が増えて、そして人から評価してもらえるような、つまり、世の中に対して自分が貢献できるようなことにつながっていけば、そんなに素晴らしいことはありません。

そんな日が来ることを目指して、今日もリハビリは続きます。

<今日の読書を行動に変えるための
個人的チャレンジシート>

1.この本を読んだ目的、ねらい

・社長のあるべき考え方や行動を学ぶ

2. 読んでよかったこと、感じたこと

・お金ではなく、仕事を追うこと、お客様に貢献することを目的とすることが結果として利益に繋がってくる

・ アンテナは高く、腰は低くしておく

3. この本を読んで、自分は今から何をするか

・ 早めの有言実行を心がける

・ 人と約束したことは、しっかりと守っていく

4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

・アウトプットの行動を加速させて、他者貢献ができるようになっている

メルマガでも配信中です。

Posted by akaneko