書評『未来ノートで道は開ける!』渡邉幸義 著
<引用>
つねに未来の予定を組み、自分の予測と実際の差異を縮める努力をする
私は、D・カーネギーの「今日一日の枠の中で生きる」の意味を少し誤解していました 。「今日一日の枠の中で生きる」とは、「今日一日のことだけを今日一日でやる」のではなく、「今日一日にしかできないこと、やらなければならないこと」と「未来のこと、それ以外にも自分でやれること」を区別するという意味だとわかりました。
これは、未来ノートを19年間継続したからこそ理解できた貴重な経験でした。この認識の違いが大きなスランプを生んだのでした。「今日一日にしかできないこと、やらなければならないこと」は、じつはそんなにたくさんはありませんでした。私の場合は午前中で終了してしまうほどです。
あとの時間は、未来に対して、いまやれることをどんどん終了させていくのです。この行為は精神状態を安定させます。「今日やるべきことは終了した。あとは未来に対して挑戦するぞ」という気持ちが生まれてくるのです。さらに、未来のことを実行することでゲ ーム感覚的に楽しく物事を進められることがわかりました。
このゲーム感覚(楽しく )は継続する上で重要な要素だと考えています。私の場合は、1カ月のスケジュール→1週間→1日→その次のイベントのシミュレーションまでを行っています。これを繰り返し行うことで、自分が立てたシミュレーションどおりに事が運ぶことがあります。これにはなんともいえない達成感が伴うのです。
<書評>
1日の中でやるべき責務は果たした上で、1日の残りの時間で、どれだけ未来への投資となる活動を行っていけるか。それが沢山かつ、継続して行えるほど、望む未来を手元に手繰り寄せることができるまでの時間は短くなるでしょう。
未来への投資活動を行っていく時間を確保するためには仕事の効率化が必須です。特にデスクワークのような仕事は、最大限の集中力を投入することで、 出来るだけ一気に終わらせてしまいたいところです。集中力を欠いた状態では、必要以上にダラダラと時間を費やすことになってしまいます。
集中力を発揮するためには、精神的、肉体的に休養が十分取れており、リフレッシュした状態であることが理想ですね。その状態を用意するためには、前日夜の過ごし方を振り返ってみないといけません。
そう考えてみると、やはりできるだけ早く寝て、十分に眠る生活を常日頃から心掛けないと、未来への投資活動を行う時間を確保することは難しそうです。仮に時間が確保できたとしても集中力が続かない恐れがあります。
この本の著者は、会社の社長さんですが、夜21:30に寝て、朝4:30に起きる生活を続けられているそうです。そこまで早く寝ることは難しいとしても、現状と望む未来とのギャップを少しでも埋めていきたいと思うならば、まずは生活リズムを整えることから行動を開始するのが良いと思いました。
早く寝て十分な睡眠が得られると、翌日が快適に過ごせます。逆に睡眠不足の状態になると、翌日はなんとかやり過ごすのがやっと、という時もあります。そんな時はとても未来への投資活動はできません。
その日の仕事が終わったら、意識しとては、「もう明日が始まっている」と考える。 帰宅後に長時間テレビを見たり、ネットサーフィンしたりしないようにする。本も勉強も決めた時間がきたら、例えきりが悪くても中断して眠りにつく。そして早く目覚めることができたら勉強を再開する。
そのようなルールを決めて、体調を整え、気力が十分な時間を1週間のうち1日でも多く確保できるようになってきたら、望ましい未来は少しずつ近づいてくると思います。私の場合はまずはここからスタートです。
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