書評『勉強がしたくてたまらなくなる本』廣政愁一 著

思考法・考え方, 習慣化, 勉強法, 書評

勉強がしたくてたまらなくなる本[本/雑誌] / 廣政愁一/著

<引用>

もし今、勉強を強制労働と感じているのであれば、それをハイキングの軽やかな足取りに変え、「絶対にやりたいという前向きな姿勢」に、思考の転換を行いましょう。これが可能になれば、前向きな姿勢で勉強に臨み、成果を出す、最強の自分を作ることができます。

mustには「しなければならない」(have to)という意味のほかに「絶対にしたい」(want to)という意味もあります。自らの強い願望です。ですから、もし頭の中に「しなければならない」という考えが浮かんだら、 have toではなくwant to(絶対にしたい)に転換しましょう。

ポイントは、have to(しなければならない)ととらえた瞬間に、すぐにwant to(したい)に考えを変えること。これが転換のコツです。

「明日のために早く寝なければいけない」を転換して、「明日のために早く寝たいな!」というふうに。これを繰り返し練習することで、すべてをwant toととらえられるようになります。これは勉強においても同じです。

この思考の転換作業は、最初のうちは形式的かもしれません。でも、やり続けるうちに、心からそう思えるようになるから不思議です。

思考の転換ができるようになれば、強制されていると思っていたさまざまな事柄が、すべて自分の意思で動いている世界へと変わっていきます。

勉強を強制から解放し、遊びヘと換えられたら、それは快感です。閉塞感から解放される感覚を、ぜひ味わってみてください。

<書評>

私は手帳に毎日色々とTo do リストを書いています。今日こなすべきタスクを忘れないために書くようにしているのですが、リストに書く項目の数がなかなか減りません。むしろ日に日に増えているような気がします。

そうなってくると「あれやらなくちゃ」、「これもやらなくちゃ」と、must(〜しなければならならない)の項目の量の多さに自分が押しつぶされてしまいそうになり、リストの残件を確認するのも嫌になってきます。

そこで思考を転換して、これを「want to do」のやりたいことリストだと考えてみるとどうなるでしょうか。

「あれもやりたい」、「これもやりたい」、「全部やりたい」、と考えます。やりたいことしか載っていないリストなので、さっきまでは見るのも嫌だったリストが、なんだか輝いて見えるような気がしてきます。

そうやって前向きな気持ちが少し高まってきたら、行動を開始しましょう。一度始めてしまえば、全体を終わらせるのに必要な時間に対する感覚もつかめます。

でも、こんな簡単な言葉の言い換えだけで、うまくできるわけがない、と思われるかもしれません。

この「思考の転換」はおそらく、自己暗示の要素が大きいと思います。

そして自己暗示は基本「刷り込み」です。本当にそう思えるようになってくるまで、何度も何度も、朝も昼も夜も、自分に言葉を与えてやるのです。

単純に考えても、「やりたくないけど、やらないといけないこと」が目の前に山積みになっているのと、「やりたくてやりたくて仕方がないこと」が目の前に山積みになっているのとでは、自分の気持ちの盛り上がり方が全く違いますよね。

だから、「〜しなければならならない」を「〜したい」に書き換えて、そしてそれを言い続けることで自分の脳を錯覚させて、信じ込ませてしまうのです。

「あれ?そういえばこれ、やりたかったんだった」

と、自分が何の疑いも持たなくなるまで。

この思考の転換を行わなければ、いつまで経っても「しなければならないこと」は目の前から消えてくれません。

逆に、「やりたいこと」が思う存分できるということ、そしてそれを全てやりきった時の満足感、達成感を想像してみてください。

未来の状態として、どちらが望ましいと考えられますか?

こういう自己暗示は、頭ごなしに否定してしまうのではなく、まずは「騙されたと思って」やってみることです。

続けていれば、そのうちに自分の脳もいい感じに騙されてくれるはずです。そしてこの場合は、おそらく騙された方が、満足感や達成感を得られて将来的に幸せになれると思います。

これはまさに、「言葉を変えることで自分の世界を創り変えていく」ということだと思うのです。言い換えると、「自分で自分を規定した枠組みを外してみる」ということです。

毎日少しずつ、自分の見える世界を広げていきましょう。

<今日の読書を行動に変えるための
個人的チャレンジシート>

1.この本を読んだ目的、ねらい

・ 勉強や仕事に対する意欲を高める方法を知る

2. 読んでよかったこと、感じたこと

・mustをwant toに書き換える、という方法を学んだ

・not でネガティブな思考を打ち消す方法を学んだ

・終わりを意識して取り組むことの大切さを学んだ

3. この本を読んで、自分は今から何をするか

・溜めている「やらないといけないこと」を今日から「やりたいこと」リストに変える

・無意識にできるようになるまで、have to → want to の思考の転換をやり続ける

4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

・目の前にはやりたいことばかりで、毎日が楽しくて仕方なくなってくる

・やりたいことを溜め込まずに素早く行えるようになり、ストレスを感じなくなっている

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勉強がしたくてたまらなくなる本[本/雑誌] / 廣政愁一/著

Posted by akaneko