書評『勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」』梅原大吾 著
<引用>
人間は易きに流れる傾向がある。だから、継続できるサイクルを作ることは、あるいは意識の変化と同等か、それ以上に大事なことではないかと思っている。
毎日の努力を放棄していても、目標があれば気持ちを誤魔化せてしまう。 「大会まで2カ月あるから、今日は頑張らなくていい」と余裕を持って構えてしまう。そして大会が終わった途端に、頑張る理由もなくなるだろう。そんな波のある生活をしていては、日々のサイクルなど保つことはできない。
日々の成長、自身の成長を目的と考えている僕にとって、甘えること、サボることはもっとも避けなくてはいけないことである。
大きな変化、大きな成長を求めると、それを得られなかったとき、モチベーションが低下してしまう。だから1日1日、少しの変化で満足できる自分でありたい。継続することが大切だと感じる自分でありたい。飛躍的な成長や裏技、必殺技を得ようと思わない。一気にレベルアップしなくても、一歩一歩階段を登ればそれでいいのだ。
大切なのは時間を費やすことではなく、短くてもいいからそれを継続し、そのなかに変化や成長を見出すことだ。 2円安いスーパーを見つけるような小さな変化でいいから、その変化に気づき、そこに成長を感じながら日々を過ごせたら何よりだと思う。
だから、適度な頑張りを続けて毎日を心地よく過ごすことが大事なのである。人生に区切りを求めるのではなく、継続する 。
今日も明日も明後日も、適度な頑張りをすることで毎日を心地良く過ごす。僕の場合は、そんな毎日を続けていることでゲームの成績も良くなり、自身の成長を感じられるようにもなった。
日々努力を重ねて、日々成長を感じる。そうすれば毎日が楽しい。いつか来る大きな幸せよりも、毎日が楽しい方が僕には遥かに幸せなことだ。いま僕は、休日なんてなくても、毎日が楽しくてしょうがない。
<書評>
毎日の努力を続ける上では、モチベーションを維持するための目標が必要です。例えば、「次の試合に絶対勝つ!」や、「試験に合格する!」など。でもそれを目的にしてしまってはいけない。
なぜならば、もし、その目標が達成できなかった時には大きく落ち込んでしまい、立ち直るまでしばらくの間は次の行動を取りにくくなってしまうからです。これは結構な時間的なロスとなってしまいます。
また、もう1つ大事なこととして、目標としてのピークを試合や試験などにおいてしまうと、そこに至るまでの過程でも、「今日はもう疲れたから、週末にまとめて頑張ろう」とか、自分の心の中に「甘えが生じてしまう」ことがあります。
つまり、目標があるだけでは、日々の努力にも「ムラが生じてしまう」ということです。
では、どうすれば自分の中にある甘えからくる努力のムラを無くすことができるのか。筆者は「自身の成長を目的におく」と述べています。
「自身の成長」を目的におくと、それは自分が生きている限り、一生続くものです。そうなると、1ヶ月後の試合とか試験とかは、最早それほど重要なことではなくなります。
「1ヶ月後の試験まで頑張る」(私はこのパターンでした)とか、そんな腑抜けたことは言っていられないわけです。何故ならば、1日サボれば、その1日分の成長を逃してしまうことになるからです。
毎日1時間とか、そのようなまとまった時間が取れなくても、少しでもいいので、日々「継続」すること。そしてその1日1日の中に、自分の「変化と成長」を感じ取ることを主張されています。
毎日の取り組みの時間や量を記録している方は結構いらっしゃるかもしれません。でも、「昨日の自分」と比較した「今日の自分」のわずかばかりの変化や成長まで気にかけて記録されている方は少ないのではないでしょうか。
もしその小さな変化に気づくことができたなら、それを忘れないためにも、その日のうちに「言語化」しておくことも習慣化したいと思います。
ロールプレイングゲームなどをしていても、経験値を貯めてレベルが上がった時は嬉しいものです。目的を自己成長に置いておけば、日々の努力を続ける中で、 そのレベルアップの喜びが毎日味わえてしまうということですね。こう考えられるようになると、習慣継続の良いサイクルに入れそうです。
例え努力の時間や量が少ない時があっても、昨日よりも今日、今日よりも明日の自分が進化していけるように、歩みを止めずに進んでいきたいと思いました。
最後に、先日『アクションリーディング』という本を読んでから、これからは1冊毎に書くようにしよう、と思っていながら書いていなかった「チャレンジシート」を書いてみます。
では、今日も自身の変化と成長を楽しみましょう!
〈今日のチャレンジシート〉
1.この本を読んだ目的、ねらい
・何かの分野で一流と呼ばれたり、トップになった人の考え方を学び、自分の中にないものを取り入れること。
2. 読んでよかったこと、感じたこと
・遊びのように思われてしまうゲームという 世界でも、生半可な覚悟では生きていけない、ということが分かった。
・大会で優勝することではなく、自分の成長を目的に日々の努力を続けるという考え方が気に入った。
3. この本を読んで、自分は今から何をするか
・少量であっても、毎日立ち止まらずにブログを
書く努力を続ける。
・その日、その日の自分の小さな変化と成長を
観察して記録する。
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか
・3ヶ月分の自分の変化と成長を漏らさずに
きっちりと手に入れる。
・アウトプットの量、スピード、質が今よりも
圧倒的に向上している。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません