書評『「ここ一番」に強くなれ!』三田紀房 著

思考法・考え方, 生産性, 時間管理, アウトプット, 書評

<引用>

効率化とは、結局のところ、「選択と集中」だ。

 仮に一〇個の仕事があるとしたら、そのうち大切な仕事はせいぜい三つ程度のもので、残りの七つはどうでもいい「雑務」だ。この雑務に、時間と労力を費やすことほど愚かなことはない。

そこで、雑務を簡単に処理できる「仕組み」をつくる。雑務には時間も労力もかけない。そして重要な仕事にのみ全エネルギ ーを投じる。

簡単にいえば 、これが日々の仕事における効率化の姿だ。そして、これは多くの人間が勘違いしているところだが、効率化は「雑務をサボる」ためにあるのではなく、「本務で全力を出す」ためにある。 

効率化によって生まれた余剰時間を「本務」に注ぎ込んでこそ、効率化した意味が生まれてくるのである。

<書評>

何故、仕事や家事の効率化をしたいか?を考えた時、それに対する私の答えは「重要なことに使える時間を捻出するため」となります。  

でも、実際のところはどうだろうかと振り返ってみると、効率化に成功しても、それによって生まれた時間を有効に活用できていない場合が多い気がしました。  

それはこの本に述べられているように「重要な仕事にのみ全エネルギーを投じる」という意識が薄いからだと思いました。  

ただでさえ、やりたいことに使える時間が少ない(ような気がする)のに、いざ、「時間ができた!」となっても、つい、だらけてしまいスマホを触ってネットサーフィンをしてしまう。そんなことが結構な頻度であります。  

効率化は、サボるためではなく、成果に繋がる本務に自分の時間と労力を集中して投入するために行うもの。その目的が曖昧にならないようにしないといけませんね。  

効率化は言い換えると、「できうる限り、成果に繋がる本務のみに自分のリソースを集中する」ということでもあります。  

毎日どの程度、自分にとって大切なタスクに時間を使えているでしょうか?特にインプットを除外してアウトプットだけで見積もると、その時間は1日の中で驚くほど少なくなってしまうのではないでしょうか?  

ちなみに現状の私が本当に大事なアウトプット系のタスクに使っている時間は1日に30分〜1時間くらいしかないことが分かりました。これは、まだまだ効率化の取り組みがいがありそうです。実際、大事なタスクをやりきった日の充実感はとても気持ちがいいものなので、そういった日を1週間の中で1日でも多く持てるようにしていきたいですね。

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Posted by akaneko