書評『NHKラジオ深夜便 絶望名言』 頭木弘樹 NHKラジオ深夜便制作班 著
わたしはいつもみんなから、
幸運に恵まれた人間だとほめそやされてきた。
わたしは愚痴などこぼしたくないし、
自分のこれまでの人生にけちをつけるつもりもない。
しかし実際には、苦労 ...
書評『一生忘れない読書』 -100分で3回読んで血肉にする超読書法- ジョン・キム 著
読書の目的は、「視点の転換」にこそある。そもそも普遍的な真実は本には書かれていない。現実は二次元の絵画ではなく、三次元の彫刻なのである。見る人によって、見る角度によって、見え方が異なってくる。ある人にとっての真実も、他の人にと ...
書評『仕事の未来』 -「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実- 小林雅一 著
かつて米グーグルや中国の百度でAI開発プロジェクトを指揮し、現在の世界的AIブームを巻き起こした立て役者の一人である米スタンフォード大学のアンドリュー・ング(Andrew Ng)博士は、今のAIにできることと、できないことを見 ...
書評『企業の研究者をめざす皆さんへ』② 丸山宏 著
技術者としてキャリア・アップするには、もちろん技術的に強いことは大切なのだが、それ以上に大切なのが、あなたの価値を周りの技術者に認めてもらうことなのだ。
上司に認められるだけでは少
書評『企業の研究者をめざす皆さんへ』① 丸山宏 著
企業に限る話ではないだろうが、特に企業の研究所にとっては、その成果が世の中にインパクトを与えるべきである。インパクトのある研究、それを私は”Research That Matter
書評『21世紀を読み解く 竹田教授の哲学講義21講』竹田青嗣 著
竹田
哲学は、東西を問わず、宗教にずっと遅れてだいたい紀元前5世紀前後に登場するけど、その出発点を見ると哲学が独自の思考方法のルールをもっていたことが分かる。そしてこれを整理すると
書評『日本の地下で何が起きているのか』鎌田浩毅 著
南海トラフ巨大地震が富士山の活動を誘発する可能性は決して低くない。こうした状況では、自然災害に対する正確な知識を事前に持ち、起きつつある現象に対してリアルタイムで情報を得ながら、早めに準備する
書評『第二次大戦回顧録 抄』ウィンストン・チャーチル 著
勝利を占めたアメリカ軍の司令官たちは、まだ別の危険に面していた。強力な戦艦隊を持つ山本元帥は、まだミッドウェーを攻撃するかもしれなかった。アメリカの空軍力は大いに弱まり、もし山本元帥が前進をつ
書評『わかりやすさの罠』池上彰 著
ここまで、多くの人が情報収集手段として使っているネットと比較しながら、「新聞」「本」「書店」の活用法について説明してきました。この三つは、私にとって、「知る力」を鍛えるための最も有効な三大情報
書評 『読まずにすませる読書術』鎌田浩毅 著
ここでビジネス書の背景と構造について考えてみます。ビジネス書や自己啓発書の根底にある思想は、「未来はコントロールできる」という考え方です。
ビジネス書の多くは、最初に自分の理想を目